いつも本と。

日々の読書の記録や雑感を綴っていきます。

今日の読了本・『負のデザイン』森本武、JDC出版、1994

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デザインに関心があるので、デザインと名の付く本はよくチェックしています。

書店の一番目立つコーナーに平積みなどされていると、とりあえず手に取る感じで。

そんなデザイン本の中でも、本書はとっても独特の視点を持っている本です。

なにせ題名が「負の」デザイン。「売れたい」なんて露ほども思っていません、という感じがビシビシ伝わってくる、硬派というか少しニヒルな題名です。

今でこそ断捨離などがブームになって、持たないことを良しとする価値観が台頭してきましたが、94年(23年前!)の時点で、「自分が心から満足を覚える生活のサイズとはどんなものなのか?それに必要なモノはどの程度なのか問うたことはあるのか?」そんな問題提起をしているのは、大変な慧眼であると思います。

最近、人工知能やVR、ブロックチェーンなどの新技術がクローズアップされてきて、未来をあれこれ予測する本が増えてきたなと感じます。ですが考えれば考えるほど、こんなに変化が激しい中で、将来がどうなっていくのか予測なんてできないなぁ…と、最後はふわっと無力感を覚えて思考を終えてしまいます。

なので、過去のある時点で今現在の状況を見事に言い当てている本(「未来先取り本」とでも呼ぶことにしましょう)に出会ったときは、極力その作者の本をたくさん読むようにしています。

「予知能力とは、明晰な、今、このときに集中した現状分析能力のことだと思う」とは、三砂ちづるさんが著書『おせっかい宣言』(ミシマ社)の中で述べられていたことですが、じゃあ次に私が気になるのは、1994年当時、作者は当時の社会の何を観察して、「モノの所有を善とする価値観への疑問」「原発への疑問」などの前面化していなかった問題をとらえられたのだろうか…ということです。

次回はそのあたりを意識しながら読んでみようと思います。

 

■次に読みたい本『考える方法ー解決の思考・創造の思考・思考なき思考』森本武

 

余談…私の未来予想。

人口減少、晩婚・非婚化、地方の過疎化(マイナス要因)、シェア文化の興隆(プラス要因)、なんてことを考えると、1人世帯が「もったいない」とか「経済効率がわるい」とかいって糾弾され、集住=シェアハウスが奨励されて、見ず知らずの他人とうまくやっていく能力みたいなものが重視されるようになるんじゃないかな~